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2014.08.25 Monday

ビルヂング第五回単独公演「伸びる伸びる伸びる」











あっという間に終演してしまった。夏の白昼夢のようでいて、まざまざと記憶にのこる祭りのようでもあった。


今回、客入れの際にイガちゃんがケモノに扮して舞台上方でパフォーマンスをしていた。それは哀しさをどこか纏ったケモノイガちゃんの遠吠えと乱舞。それは客席の爆笑を引きおこし、見事に場を暖め、期待値をあげていた。それを見て自分はなんだか勝手に(いけるな)などと安心感を覚えながらも、その下で開演をまつメンバーの緊張の高まりは走り出すことでしか解放されないだろうということを考えていた。


そもそも舞台作品はいつだって一回こっきりのものではあるし、5回公演だろうが、7回公演だろうが、ツアーであろうが、いらっしゃったお客さんに届ける機会はどうあがいても一度なのは出演者は見に来る人たちは理解している。次、があると思って踊っているわけではない。けれども一生懸命つくった作品を。絶対に面白いぞという確信がある作品を披露できるのが一回しかないんだ。これをちゃんと届けられるのか?ということは様々な舞台を駆け抜けてきたダンサー皆にとっても特別な緊張感を強いるものでったのはないかと思う。だからこそ、どことなくいつもより張りつめた表情から宣誓が始まり、複雑に舞台を彩る群舞を経て、なんだやっぱりいけるぞ!と加速していく様は頼もしくもあり、やはりいつもギリギリの所に彼らもいるんだという不思議な感覚を覚えた。


金髪を振り乱すナオトさん(自分にとってはナオトさんなのです)は畏怖するような凄みがあり、身体のキレと相関しながらあがっていくイガちゃんの笑い。身体と顔の表情のボキャブラリーがまだ増えていくのかという底知れないショゴタンの柔軟さ、ハメ落としのオチを引き受けるほど他より次元が上の体育会系まっすぐさを改めて示したフナッキー。違和感なくその「違和感」をとけこませたおかもっち。そのしゃべりは一番爆笑しました。楽屋ネタは逆に一般化しやすいので時にありきたりな白けを生む時があると思うのだけど、強烈なキャラクターを造形したことで説得力が抜群だった。そして、主宰の少し引きつつ、自分自身が作品全体であるのに、そこに同時に亀裂を生んでいく様。ちょっと言葉足らずかもしれないが、それはいままでに無いスリルがあった。これはもっと考えたい。

現場もちょっとピリっとしていたと思う。それにあてられてちょっと自分もピリピリしていまってはいた。できるだけ最高の状態で映像記録をしたい(が、それはどこか舞台の本質では無いとおもいつつ)というと最高の状態の客席を敷きたいというスタッフの気持ちは冷静になればすぐに妥協点は見つかるはずなのだけど。そこに至るのにちょっと時間がかかってしまった。カメラマンでかけつけてくれた山本君、申し訳ない。ただすべては作品の為であり、晴れやかな表情で最後の挨拶を終えるメンバーを見た時、それらは全部笑い飛ばせるネタになる。データ転送の関係で最後まで劇場に残っていた自分はカメラ位置について押し問答しかけたスタッフさんと最後、しばしの談笑の後本当に気持ちよく「おつかれさまでした」を言えた。どんな状況になっても関わった人を最後は笑顔にもっていける。そんな今後を確信したしそうありつづけて欲しいと思う公演でした

みなさん、本当にお疲れさまでした!


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