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2013.05.28 Tuesday

加藤紗希 Saki CATO dancers report no5











ビルヂング主宰、加藤紗希を初めて目撃したのは、学生映画の現場だった。女優として参加していた彼女はマイク担当の自分から少し離れた場所で、監督の指示を聞いていた。その時の、立ち姿。自然体ながら、人が地面にまっすぐ立つことの強さをそのまま全身で表しているような在り方を見て、なぜだがスゴく身が引き締まったのを覚えている。


その現場を通じて、そしていつしか稽古を共にするようになって(!)、明るく場を照らす、影をつくらない太陽のような性格と、テンションがいっきに沸騰するような強く楽しいダンスを目撃してきた。しかし彼女が創るダンスが単なる「陽」に回収できない不思議な切実さをもっているんじゃないか、そしてそれはなんなんだろう、とも考えていた。自然体で陽の力をもつ身体が、言葉が、洗練されつつも、振り絞るように躍動する。それに触発されるように、ダンサー達も、振り絞って行く。何かを「魅せよう」という能動的なダンスであると同時に、何かに突き動かされているような、動いてしまう、動かざるをえない、というようなエネルギーも感じるのだ。


ビルヂングのモットーである「全力」とは、「強さ」だけど同時に「むき出し」である事にも繋がる。むき出しである事は弱さも持っている。洗練され、強い身体であるほど、それは際立つ。加藤紗希の踊りはそこまでつきぬけるのだ。しかし、何かが傷つくまでつきぬけ、身をさらした後も、また明るさ、陽の力をなんども取り戻そうとする。その二つの要素が全速力で回転しながらビルヂングの、極めて人間に対して肯定的な作品ができあがっていくのではないか。そして今回は、特にその色が強い気がする。


うん。そして、主宰はきっとそんな事はぐちゃぐちゃ考えていない。ひたすら身体とメンバーを信じて進んでいるのだと思う。ビルは投げられているのだから!

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